日本語学習者数で中国が初首位らしいですがインドネシアに注目!

2013年07月09日
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なぜ?中国で日本語学習者増加 初の首位 [sankeibiz]
国際交流基金が行った調査で、中国の日本語学習者数が26.5%アップして、初の首位となったそうです。この結果を受けて、次のように分析されていました。

沖縄県・尖閣諸島の問題で反日デモが起きるなど対日感情が悪化している一方、「アニメと漫画への興味」や「将来の就職」を理由に学習する人が多く、日本文化への関心や経済的な結び付きに対する意識は依然高いことが明らかになった。

これは違うと思います。調査時期は、2012年7月から2013年3月です。中国の高校や大学は、9月に新学期がスタートします。反日デモが起きた時(2012年9月)は学期中で、すでに授業が始まっています。
日中関係が悪化しようが、学期中(前期・後期)はカリキュラム通り行います。大学生だって、自分の専攻を簡単に変えられないでしょう。民間の語学学校も、12月の日本語能力試験対策コースが始まっている時期です。
今回の調査で報告を受けた「中国の日本語学習者の数字」の多くは、反日デモなどによる影響を受ける前のものです。2013年9月以降に調査をすれば、違った結果が出ると思います。

共同通信の記事では、さらっと流されていますが、インドネシアの日本語学習者も前回に比べ20.8%増の約87万人です。そして、2006年(前々回)から2009年(前回)の増加率は、なんと162.7%!教育機関の83.4%増が、日本語学習者の急増に繋がっています。[参考:学習者数上位20か国の日本語教育の現状(2009年 国際交流基金)]

毎年行われているBBC企画の国別好感度ランキングでも、インドネシアの日本に対する好感度は非常に高いです。このまま行けば、次回調査の2015年には、インドネシアが日本語学習者数でトップになるかもしれません。